専務理事 平野 達也
「period(ピリオド)」「epoch(エポック)」は共に和訳では「時代」です。前者は一定の特色を備えている「時代」を意味し、後者は、画期的な出来事があった「時代」を意味します。新型コロナウイルス感染症は大きな爪痕を残しましたが、アフターコロナという言葉自体が少なくなった2023年度を「epoch」と捉え、そのときに公益社団法人豊橋青年会議所の専務理事を拝命し身の引き締まる思いです。9年目という経験をもとに柔軟に青年会議所活動に取り組んで参ります。今まで様々な役職や出向経験をさせていただきました。それらの経験は人生においても大変貴重な経験でした。運動のために苦楽を共にし、友情が創られる過程は筆舌に尽くしがたい経験です。ある意味、青年会議所活動というコロナ前の常識、つまりそれらを行うことができた一定のピリオドの中で醸成されたこともあるでしょう。しかし、本質は変わらないと信じています。会員の活動年数、会員減少、新型コロナウイルス、様々な変化がありますが、青年会議所活動でしか得られないものには普遍的な価値があります。この価値観を一つの軸とし、それを体現できる組織を目指していきます。世界情勢、経済動向が不安定な時世だからこそ、決断力が求められます。私の経験を活かし組織へ恩返ししていきたいです。エポックとしての転換期の結末は必ずしも良い時代のはじまりとは限りません。エポックに立つ我々は、既存のレールの上をひた走ることだけでは許されません。エポックに生きる人間の使命は、点を見つめることです。点には長さも面積もありません。ただ、位置だけを示しています。ひとはひとたらしめる人間らしさのような点を見失ってはなりません。その点を見つめる眼力さえあれば、この組織が我々の手の中にあり、メンバー全員が笑顔で活動できる組織にできると強く信じています。その延長線上に必ず明るい地域社会が待っていると期待しながら。