理事長所信

2024年度 理事長所信

 

公益社団法人豊橋青年会議所 2024年度

第73代理事長  天野 正樹

 

どちへんなし ~全ての物事に真心を~

 

はじめに

青年会議所は、まちに必要とされている団体なのか。
青年会議所は、自己の満足で終わってはいないか。
青年会議所は、青年会議所のための、青年会議所活動になっていないか。
青年会議所は、明るい豊かな社会の実現と謳い、身近なひとの環境を明るくできているのか。
青年会議所は、人生において価値のある団体なのか。

 

~創始の精神・青年会議所の意義目的~

 豊橋青年会議所の設立趣意書には、我々の使命となるべき価値観や目標が明記されており、地域の発展と世界平和に対する熱い想いが込められている。我々は、その想いに共鳴し、地域のために具体的な行動を起こすことを使命としている。その中で、私は「皆が笑顔で幸せ溢れるまち」をビジョンとして掲げる。このビジョンを実現するために、青年たちの成長と地域社会への貢献に全力で取り組んでいかなければならない。私が掲げる「皆が笑顔で幸せ溢れるまち」というビジョンは、我々の活動の根底に流れる想いである。このまちが住みやすく、活気に満ちたまちであることを願い、その実現のために、地域の課題を解決し人々が安心して生活できる環境を整えていきたい。我々はJAYCEE として明るい豊かな社会の実現という目的を達成すべく、地域、全国、世界へと、運動を波及させなければならない。諸先輩方から継承した意気と情熱を以って、連綿と受け継がれてきた創始の精神、この燈火を消すことなく灯し続け、不連続の連続を、この地域に最適な位置へ、最速で、最大限の効果をもたらす運動を展開していこう。青年会議所の最大の意義とは「リーダーシップデベロップメント」、それは青年たちの成長とリーダーシップの開発である。我々は会員同士の交流や議論を通じて、個々のスキルや知識の向上を図らなければならない。青年たちが自己成長を遂げ、地域の発展に主体的に関与する姿勢が求められている。我々は、その姿勢を大切にし、青年たちが将来のリーダーとして輝くための機会と環境を創出していかなければならない。青年の立場からこのまちの将来を考え、具体的な行動を起こすことによって、地域社会に対する責任を果たしていこう。我々は主体的に社会問題に取り組み、その解決に向けた姿勢は、地域の若者たちにとっての模範となり、未来を担うリーダーたちの育成にもつながるだろう。青年会議所がこのまちに必要とされる組織であるために。そのためには地域にある課題を抽出し、青年会議所だからこそできる課題解決を模索し、まちやひとの意識や行動を変える運動を起こす。その課題を解決した先にある未来を、地域やまちにビジョンとして共有していかなければならないのではないか。我々の目的である、明るい豊かな社会の実現、その言葉をこのまちがどのようになることがより良い姿なのかという視点で私なりに解釈するのであれば、それは冒頭でも述べたように「皆が笑顔で幸せ溢れるまち」である。我々が、地域のリーダーとして率先して行動をすることにより、関わる全ての人々が笑顔となり、このまちに幸せの輪が広がるよう行動を起こしていこう。現在ではDX(デジタルトランスフォーメーション)により、従来の対面でのコミュニケーションの良さに触れる機会が薄れつつある。このような社会の中でも相手の表情を読み取り、感情に合わせた対話が依然として重要だと考える。現在では過去の常識が当たり前ではなくなったが、パンデミックによる問題は徐々に解消され、従来の行動様式の良さが取り戻されつつある。VUCA という言葉が造られたように、社会や地域の未来が予測しにくくなる状況となっている。時代の流れとともに社会は加速度的に進展を遂げ、ソサエティー5.0 など“日本が希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合える社会、一人ひとりが快適で質の高い生活を送れるような社会”を実現するために、経済発展や社会問題の解決に向けてテクノロジーを最大限に活用していこうという流れにある。これからの時代を創るファクターとして、双方の良さを組み合わせ、未来と過去を融合させるだけでなく、古くして新しい文化を継承しながら、先進的な視点で取り組む必要があるのではないだろうか。青年会議所とは、青年が地域の課題解決に取り組むことでリーダーシップの向上を図る組織である。現在の社会は数多くの課題に直面しており、それらを解決するためには若き青年が率先して行動し、大きな運動を起こす必要がある。青年会議所は、その成り立ちからして社会に求められている存在であり、地域の発展とともに成長し、社会に貢献することを使命としている。この行動の根源には、「全ての物事に真心を」という想いが常に存在しなければならない。この言葉を胸に、相手を想い、全ての物事に対して誠心誠意、真心を持って行動していってほしい。その先には、このまちを幸せで満たす大きな運動として、持続可能な社会の実現に寄与することを願っている。そして、公平な立場から物事を考えることも不可欠である。本年度のターゲットである「どちへんなし~全ての物事に真心を~」は、その考え方を象徴している。「どちへんなし」とは、公平であることを意味している。我々は、中立な立場から物事を見極め、公正な判断を下すことが求められている。また、全ての物事に真剣につくす心の念を持つことも重要である。我々は日々、誰かに支えられている。その御恩に報いるためにも、感謝の気持ちを忘れずに活動していく必要があるのではないか。常に、誠に、真情を。

 

~青年会議所らしい視点でこのまちの未来を創る~

 我々若き青年が担うべきは、地域の未来をより輝かせるための新たな枠組みを築くことではないだろうか。今日の社会は急速に変化し、地域もその影響を受けている。従来の方法やアプローチだけでは、真の発展と調和を実現するのは難しい状況であると考える。行政だけでは課題を解決していくことが難しい現状がある。こうした背景から、我々若き青年の力が求められている。地域の未来を形創るためには、大胆で先進的な発想が必要である。伝統と革新を融合させ、地域のアイデンティティを保ちつつ、新たな価値を創造することが求められている。我々は地域の未来を担うリーダーとして、共感と協力のネットワークを築き上げていかなければならない。地域のステークホルダーと連携し、持続可能なまちづくりの礎を築き、地域の魅力を最大限に引き出し、未来の世代に引き継ぐための土台を創出していこう。我々の使命は、地域の未来を切り拓くことであり、ビジョンを具現化するために、青年による新たなアイデアを生み出し、挑戦し続けなければならない。青年会議所だからこそできることは色々とある。若者の意見と参画の強化を通じて、行政の方針やプログラムに若者の声を反映させるプラットフォームの提供、最先端テクノロジーを活用した新たな取り組み、大胆で先進的なアイデアやビジョンを通じて、地域の成長と発展に向けた新たな展望を示すこと、未だに活用されていない潜在的な資源や可能性を見つめ、地域資源を活かす新しい方法を提案、地域のアイデンティティと国際的な視野を融合させ、地域の魅力を国内外に発信すること、これらの取り組みは行政の範疇だけでは難しく、青年会議所はその柔軟なアプローチと新たなエネルギーを通じて、地域の未来をより魅力的なものにするために課題解決をしていかなければならない。地域全体が幸福と繁栄を実感できるような未来を築くため、地域との共感と連携をより強固なものにしていこう。そして、青年会議所として、一市民として、地域の発展を支える使命を果たしていこう。青年会議所でしかできないこと、若き力ならではの課題解決を用いて、地域の課題に挑み、未来への道を拓いていく。地域全体の希望と誇りを胸に、我々は変革の旗手として、地域社会に貢献していこう。単年度制という特質な単位で活動している我々は、全てを解決できないかもしれない。ただ、JAYCEE として、この課題をしっかりと受け止め、地域の発展に向けて主体的に行動する使命を担っている。我々が地域の未来を担う若者として、地域とともに一丸となって行動し、明るい豊かな社会の実現に向けて力を尽くす。我々の結束と情熱が、このまちの未来を輝かせる源となることを確信している。ともに未来を切り拓くために、使命に向かって進んでいこう。一人ひとりの貢献が、地域の未来を変える力となることを信じて。

 

~まちの未来を支える人財の育成~

 近年、急速な社会変化やテクノロジーの進展により、地域のニーズに適応できる優れた人財の育成が求められおり、人財の不足は地域の発展や持続可能な社会の形成に困難が生じる要因となる。地域の人財育成に関していくつかの課題が存在している。まず、教育環境の充実に向けた課題である。教育施設や教員のスキルアップなどに費やす時間も充実していない状況が、新たな未来のリーダーを育成する環境に影響を与えている。また地域と教育の連携が十分ではなく、未来ある子供たちの実践的なスキルや経験を身につける機会が限られている。同時に、地域教育やキャリア教育の充実度が低く、子供たちの成長と学びの可能性が制約されている。このような課題に直面しながらも、我々の成すべきことは変わらない。国の示す指標は、持続可能な地域社会を形成するために、新たなリーダーを育成する必要性を示している。社会に開かれた教育プログラムを通じて、若者たちが「生きる力」を養い、このまちを想い、未来を築く力を培うことが求められていると考える。これには、教育環境の充実、専門性の向上はもちろん、地域教育やキャリア教育の強化が必要なのではないか。同じ側面として地域の国際性や多様性を取り入れた教育も欠かせない。地域のアイデンティティを尊重しながら、国際的な視野を広げる教育環境を創出することで、子供たちが地域と世界をつなぐ役割を果たせる人財を育成することが可能である。地域社会の課題解決や発展に貢献できる新たなリーダーを育てることで、地域の未来には明るい展望が広がるだろう。産業界との連携や実践的な教育体制の普及により、地域の産業の振興や経済成長が促進されることを期待する。また、国際的な視野を持った人財の育成により、地域のグローバルな競争力が向上し、国内外からの交流が活発化するのではないか。我々は地域の未来を担う人財の育成を通じて、持続可能な社会の形成に向けた重要な一歩を踏み出していかなければならない。地域の未来を担う優れた人財が輩出されることで、このまちはより魅力的な地域となり、地域の特徴を活かして自律的で持続可能な社会が創造されることを願う。

 

~我々の目指す運動、地域の発展と人々の幸福の追求~

<当たり前ではない地域資源の魅力を>
この地域は、豊かな自然環境に恵まれ、多様な地域資源が魅力的な地域である。しかしながら、近年の経済のグローバル化や都市化の進展、少子高齢化、若者の流出など地域に影響を及ぼし、まちづくりにおいても様々な課題が浮き彫りになっている。地域の活性化と定住を高めるために、外からの賑わいを増加させ、地域全体の愛着心を創出しなければならない。このまちの活力を保ちつつ将来にわたる持続可能な発展を遂げるためには、地域に住まう人々が愛着を育めるように、地域愛を高めていくことが重要である。地域への愛情が低下すると、地域への関心や活動への参加意欲が低下し、地域のコミュニティ形成やまちの発展にも影響を及ぼすことが危惧される。このまちの地域愛を市民とともに推進するためには、まず地域の誇りや魅力を認識することはもとより、それを地域内外に伝播しなければならない。また、地域の魅力や多様な地域の個性などを深く理解し、地域住民の豊橋プライド(誇り)を醸成し、地域ブランドをともに高めていきたい。さらに、地域の交流や協力を促進するための機会や、地域の人々がともに成長し共有できる機会を創出していこう。地域の魅力や個性をより理解し、広く伝播することで、人々の地域への関心や愛着を高めることができる。まちの魅力や個性を大切にし、それを次世代に継承することで、地域住民の一体感や地域愛を強化していきたい。そして、地域の交流や協力を促進するための機会を創出し、地域の人々が連携することで、地域全体の発展に寄与できると信じている。市民協働のまちづくりは、地域の持続的な成長と発展に向けた基盤を築くためには不可欠である。この地域の課題を解決し、社会変革を起こす一翼を担う使命を胸に、このまち全体に地域愛を育む運動を起こしていこう。このまちが持続可能な発展を遂げ、魅力的なまちとしての地位を確立し、市民や関わる人々が積極的にまちづくり活動を推進していく未来を信じて。我々は、この愛すべき豊橋の魅力と特色を最大限に活かし、地域全体で協力し合う運動を通じて、幸せの輪が広がっていく姿を願っている。

 

<広報による地域・青年会議所のブランディング構築>
現在の社会は急速な変化が進む中で、我々のまちもその波に乗りながら、地域の魅力を最大限に引き出し、持続可能な発展を目指す必要がある。我々は、広報を通じたブランディングを展開し、豊橋の独自性を明確にし、地域社会と連携しながら新たな展望を切り拓いていく必要があるのではないだろうか。現在のテクノロジーは、情報を瞬時に世界中に広めることを可能にしている。我々はこれを活用し、豊橋の魅力を広く伝播していきたい。そのために、インターネットやソーシャルメディアを駆使し、地域のストーリーを多くの人々に届けていこう。また、広報活動を通じて我々のまちが持つ可能性や魅力を広く伝播し、新たな人々の心を引き寄せることを目指していきたい。また、青年会議所として産学官民とのつながりを活用し、地域の関係者とともにブランディング活動を推進していきたい。地域の魅力などを伝播し、地域への関心を深めることで、このまち全体の価値を高めていこう。我々の目指す姿は、豊橋のブランディングを通じて地域の未来を切り拓くことである。青年会議所の会員一人ひとりが自分の考えや視点を広報活動に反映させることを大切にし、一人のJAYCEE として地域の多様な魅力を伝えていってほしい。我々は自分たちのまちをより良くするために、誇りを持ってブランディング活動に取り組み、未来への誇りと希望をともに築いていこう。また、我々の活動の最重要ツールである広報を、対外、対内に発信するとともに、青年会議所活動での広報の意義や会員一人ひとりが主体的に取り組めるような環境作りを心掛け、誰もが取り組めるような土台を構築していきたい。そして、広報を通して何ができるのかを模索し、より効果的に各委員会の運動が地域に波紋を起こせるように、対内での広報ブランディングも推進していこう。そして、豊橋青年会議所のブランディング構築も促すことで、地域の市民や、一人でも多くの未来ある同志の共感を得て、このまちに青年会議所運動を波及していきたい。また、関係諸団体の情報なども発信をすることで、まちづくりに対して積極的に参画し、豊橋青年会議所が「ひととまち」のハブとして機能するようにしていきたい。そして、忘れてはならないのが、青年会議所による青年会議所のための広報ではく、相手に求められる広報、言葉を言い換えるのであれば、伝える広報ではなく、伝わる広報を心がけてほい。

 

<故郷を想うひとの郷土愛を醸成するために>
我々が生活するこのまちは、豊かな歴史・文化資源を持つ特別な地域である。長い間受け継がれてきた伝統や風習、そして地域ならではの特産品は、まさにこのまちの宝である。しかしながら、社会の急速な変化や都市化とグローバル化の流れが押し寄せ、地域外への流出など特に若い世代の中で地元への結びつきが希薄になってしまってきている。その地元離れにより、地元への愛着や誇りが失われつつあるのではないだろうか。豊橋の特徴としては、排他的な一面がある。裏を返せば、地縁、血縁の関係性が強いため、外からのひとがコミュニティに入りづらい側面もある。この強い人間関係の結びつきは、労働環境や地理的条件に恵まれ、ひととひとのつながりを維持したまま暮らし続けられるまちだからこそ生まれるものである。しかしながら、最近ではコロナ禍によって人間関係が希薄になり、地域のひととひとのつながりが弱まっているという現実もある。このまちは自身が育った中で築いた人間関係を維持したまま住み続けられるまちでもある。このような課題の中で、ひとのつながりを強化し地元への誇りと愛着を取り戻していきたい。特に、地域に住む人々の「郷土愛」を醸成することが重要だ。自分が育まれた土地への深い情熱と愛情を持つ郷土愛は、地域文化や歴史への関心を高め、地域住民同士の結束力を強化する一つの方法と言えるだろう。そのためには、まちの歴史や文化を深く理解し、その魅力を広く伝えていきたい。地域特有の伝統や風習、特産品などの価値を、市民や訪れる人々に誇りを持って伝えるようにしていこう。まちの歴史や文化への誇りを持つことで、住民のアイデンティティが高まり、まちへの誇りや愛着が一層深まるだろう。これによって、地域住民同士の結束力が強化され、持続的な成長への道が拓かれることを期待している。青年会議所としても、地域コミュニティと連携し、地域の歴史や文化の魅力を伝播する運動を通じて、住民の誇りと愛着を深め、持続可能なまちづくりへの貢献を目指していきたい。豊橋のような特異な特徴を持つまちであっても、地域の人々が一体となって取り組むことで、持続的な繁栄を実現する道は開かれている。地域の歴史や文化を通じて結束力を強化し、誰もが誇れる地元として、幸せなまちを築いていくことが私たちの目指す未来である。

 

<このまちの未来を形成していく人財の育成>
持続的な地域の発展を目指し、地域の未来を創造していく人財の育成が中期的なビジョンとしてこのまちには必要である。そして、地域の未来を創出するためには、様々な視点からの行動を起こしていかなければならない。近年、情報革命と物流革命によって、地方においても大都市の最新情報を得ることが可能となり、先端技術の進展による生活様式の変容が目に見えて現れてきている。このような時代の変遷の中で、地域の未来を切り拓き発展させるには、何よりもまず持続的な人財の育成が急務と言える。地域内で創造性を奨励する環境と、人々が新たなアイデアとプロジェクトを生み出す場を創出していきたい。地域内で芽生える創造的な力と革新的なアイデアを引き出すためには、多岐にわたる視点からのアプローチが必要と言えるだろう。豊かな農地と多様な産業、優れた研究機関を抱えるこの地域は、新技術の導入を通じて成長する潜在力を無限に秘めている。しかしながら、創造性や革新力を兼ね備えた人財の不足が課題となっているのではないだろうか。未来のまちを形成するために、この課題に取り組み、教育機関、行政、企業との連携を一段と強化し、創造的な学び舎を設けることが必要となってくる。地域を担う未来の人財を育成するためには、我々の経験とネットワークを有効に活用し、産学官民との連携を推し進め、新たなイノベーションの創出を後押しするべきである。地域内での人財育成が進むことで、競争力が向上し、経済の成長が促進されることでしょう。活動を通して、地域の魅力を高め、将来の成功への道を築く一翼を担うことになるだろう。地域内での創造性溢れるアイデアと革新的なアプローチを促進することは、地域の繁栄と持続的な成長を支える力となる。このまちを形成する若き人財の持つ力を最大限に引き出すための環境を創出し、持続可能な発展の基盤を築いていこうではないか。若き青年の育成を通じて、新たな未来を創ろう。地域全体の好循環を実現し、地域の未来を担う若き人財を創出することで、幸せ溢れるまちへとつながると確信している。

 

<このまちの発展は会員の増加と比例する>
青年会議所における会員の拡大とは、組織の発展と地域社会への貢献を成すうえで、必要不可欠である。青年会議所は、若い世代のリーダーシップを育成し、社会における意義ある活動を展開してきた組織である。地域社会への貢献とともに、会員自身の成長やスキルアップもされている。しかしながら、現在の会員数ではまだまだ十分な活動の幅を持ち、地域社会に対して最大のインパクトを与えることが難し
いという課題が存在している。会員数の不足は、青年会議所が地域社会に対して本来持つべき影響力を十分に発揮できない原因となりかねない。地域社会の課題に対して、より多様なアイデアや提案を持つ会員が増えることで、より実効性のある課題解決が実現できるはずである。また、会員の増加はまちの成長と比例し、地域社会への影響力や知名度を高めることにもつながる。会員拡大における課題は、会員の拡大に対する意義の周知と継続的な拡大活動の促進である。青年会議所の意義や目的を周知し、拡大に対する意識を高めていかなければならない。また、会員の多様なニーズに対応し、魅力的な機会の提供が求められている。コミュニケーションの活性化も重要であり、会員との交流の機会を増やすことで、新たな会員の創出にもつながるきっかけになり得るかもしれない。青年会議所の魅力を最大限に引き出し、新たな会員の創出と現役会員の定着を促進していくことも重要な拡大の担いの一つである。青年会議所の持つ意義や目的を積極的に発信し、地域内外の青年経済人にアピールすることで、新たな会員の創出につなげていこう。さらに、新たに加わった同志に青年会議所活動の一端を知っていただくことも、未来の活動を継続させるうえでは必要であると考える。定期的な交流会などを通じて、会員同士の結束を強め、青年会議所への愛着を育みたい。青年会議所の活動に積極的な会員が増えることで、自ら魅力を伝播する人財となり、持続的な拡大活動につながっていく。これらの活動により、多くの志を同じうする者が増えることで、地域社会へより大きな運動を起こし、会員の成長とともに組織の持続的な発展を成していくと信じている。

 

<青年会議所活動における議案を精査し、最大限の運動を>
組織の円滑な運営と成長を促進するために、事務局と財政局の二つの局を設置する。これら二つの局として、各委員会が提出した事業計画資料と予算書を精査し、青年会議所の規則や公益社団法人としての活動に適合しているかを確認する重要な役割を担う。事務局は、各委員会が提出した事業計画書に対して慎重な精査を行う。事業計画書が青年会議所の規則に則って作成されているか、例会、事業がより効果的な運動になるように、青年会議所として相応しい内容かを確認することで、適切な方針を示していかなければならない。また、事業計画書を通じて、委員会の活動の未来を見ることが重要であり、長期的な戦略や目標に沿った計画作成を促していく。財政局は各委員会から提出された予算書に対して厳格な精査を行う。予算書が公益社団法人としての規則に順守されているかを確認するとともに、青年会議所の予算準拠主義に従って、予算内で最大限の運動が行われるように確認をしていかなければならない。予算の適正な配分を検討し、委員会の活動に必要な資源を適切に割り当てることで、組織全体の効率性と透明性を確保する。事務局と財政局は、事業計画資料や予算書を通じて、青年会議所の将来の活動に対する展望を持つことが必要である。これにより、組織の戦略的な方向性や成長に向けた取り組みがより明確になる。また、各委員会と連携し、より適正に、かつ迅速に運動を波及できるように自分事としてともに取り組んでいってほしい。そして、青年会議所の学びの一つでもある資料作成を通して、事務局と財政局が連携し合いながら、組織の発展と社会への貢献を目指していただきたい。委員会と協力し合い、計画と予算の透明性を高め、組織の運営の向上を図りたい。青年会議所の使命や目標に向けた計画と予算の適正な管理を通じて、より強固な組織としての地位を築き、地域社会への持続的な影響を実現していくことが我々の目指すべき姿だ。全ての運動はプランからなる。その運動の一助はこの二つの局として重要な役割を担っている。先を見据え、未来を創造し、このまちにアクションを起こしていこう。

 

<より輝ける組織であるために>
青年会議所は、若い世代のリーダーシップを育成し、社会に対して意義ある運動を展開してきた組織である。我々の組織の強みは、会員が多様なバックグラウンドとスキルを持ち、共通の目標に向かって協力して行動することにある。しかし、会員同士の交流の不足により、組織全体の成長と効果的な運動の始動において喫緊の課題となっている。会員同士の交流が不十分な状況では、組織の運動において協力や相互理解が不足し、会員のモチベーションにも影響を及ぼす恐れがある。一人ひとりが互いに支え合い、情熱を共有することで、より大きな目標に向けた活動が推進されるはずである。今まで以上に会員同士のつながりや交流を深める機会、より強固な結束力と連帯感を醸成する必要がある。会員同士が同じ目標を持ち、士気を高める、また青年会議所活動の本質に触れ理解を深めることで、青年会議所の運動はより一層の成長と進化を遂げるでしょう。我々の運動の源泉は会員同士の交流から形成されていく。その会員が創りあげる運動の輪は全ての物に好循環を生みだしていくと確信している。我々が日々の青年会議所活動ができているのは、周りの方の協力なくしては成し得ないことである。これは当たり前ではなく、一つひとつの物事に感謝の念を持ち取り組んでいかなければならない。そのためには支えていただいている方に青年会議所とはどのような組織であり、どのような会員で構成されているのかを知っていただくことも大事である。そして、これからの未来へ紡ぐためにも組織の在り方を検討していく必要がある。社会は加速度的に変化し、我々の組織も時代に即した形で柔軟に対応していかなければならない。変えるものは変え、残すものは残す。変化することを恐れず、今よりもより良く輝ける組織であるために、青年会議所らしい視座を持ち、未来の組織を創造し、議論を重ねていこうではないか。各課題に向けて熱意と情熱を持って取り組むことで、社会に対して最大限の効果をもたらす運動が成されることを心から願っている。我々の組織は、地域社会に対してより意義ある変化をもたらすために、常に成長し続けることが求められている。

 

~結びに~

 このまちで生を受け、成長してきた私は、幼少期からひたむきな好奇心と努力を持って物事に取り組む子供だった。小学生になると、兄の影響でサッカーに魅了された。毎日サッカーに明け暮れ、地元の選抜選手としても認められた。小学六年生では赤組の大将として初めてリーダーシップの責任を背負い、成長した。中学校でもサッカーに情熱を注ぎ、県大会まで導くキャプテンとしての経験は、自信と責任感を育てた。しかし、中学時代には体格の差による挫折を味わった。その経験は私にとって人生初の試練だった。身体的に小柄だった私は、自分の実力に疑問を抱き、サッカーを辞めたいと考えた。しかし、担任の先生の励ましの言葉が私の心に残り、苦しい中でも続けることの大切さを学んだ。その言葉が後に私の人生を変える助けとなることを知ることになる。高校に進学すると、私はサッカーに情熱を注ぎ、体作りとともに実力をつけた。先の挫折を乗り越え、熱心な練習と努力を通じて、自身の成長を実感した。その結果、愛知県の工業リーグで優勝する栄誉を手に入れた。しかし、プロ選手との試合での敗北を通じて、努力だけでは到達できない現実を痛感した。そのとき、夢を見つめなおし、新たな方向性を模索する時期が訪れた。大学ではサーフィンに興じ、日々の営みを楽しむことで新たな発見をした。そして、社会人となりさまざまな経験を積む中で、家族を支える大黒柱としての役割を果たすことになった。仕事の転職や不安定な道を選んだこともあったが、家族への責任感と全力の姿勢が、私の人生を前進させた。経済的な不安や恐怖に立ち向かいながらも、努力と信念を持って会社を成長させた。小さな会社ではあるが、家族とともに幸せな生活を築くことができている。これまでの人生は、挫折と努力、家族との絆、新たな道を模索する過程で築かれ、過去の経験を胸に未来へ向かって努力し続けたいと感じた。独立して三年が経とうとしていたときに、尊敬する先輩から、青年会議所のお誘いを受けた。最初は、入会を拒否しており、異業種交流会などに呼ばれても、その空気感に堪えられなく途中で離席するという、あまりにも失礼な行動をとっていた。しかし、その先輩が最後の一年でいいから一緒に活動してほしい、嫌だったら一年で辞めてくれればいいと言われ、それだったらと青年会議所に入会することにした。一年で辞めようと決心していたにも関わらず、日々活動をする中で、今まで見えなかった景色、学びや経験、青年会議所でしか得られない環境や人脈、そして、同志の絆。青年会議所のあまりにも強烈な原体験を味わい、無意識にJAYCEE として資質開発された。途中から辞めるという考えは一切なくなり、JAYCEE として次に何をやらなければならないのかを当たり前のように考え行動する人間へと変革していった。発展と成長の機会を沢山いただいた私は、数々の役を与えていただき、気づかぬうちに成長をしていたのだと思う。そして、この度、名誉ある理事長の役を預かることになり、リーダーとしての責務を全力で果たしていかなければならない。人生は、失敗して挑戦しての繰り返しであり、青年会議所も同じであると考える。なぜ、このような話をしたのか、それは「共感」である。ここでは私のストーリーを記載したが、崇高なビジョンや理想を語るだけでは相手に伝わることはない。「共感」を得ることで初めて相手に伝わり、記憶や印象に残るのだと思う。そのひとの成り立ちや人物像を知ることで、少しでも想いが伝わるのではないかと思う。我々の行動は、自己の満足ではいけない。青年会議所活動をしていると、役に溺れ本来やるべきことを見失っているひとを見かける。我々の目的は何か。組織内で偉くなることか。そうではない。まち、社会、全ての地域の明るい豊かな社会の実現だ。一人では、何かを変えることはできないかもしれない。でも、青年会議所というツールを用いて、課題解決に向けた運動に対して、皆で行動をする。何かを変える大きな力が我々にはある。青年会議所は青年らしい課題解決を用いて明るい豊かな社会を実現できる、世の中に必要な団体である。青年会議所は自己成長を通して社会貢献できる唯一無二の団体である。青年会議所は自己満足ではなく、利他の精神で社会に見返りを求めず奉仕ができる団体である。青年会議所は、社会貢献をすることで
地域活性が成され幸せな環境を創出することができる団体である。青年会議所はやらなければならないのではなく、やるだけの価値があり、やっただけ成長できる最高の団体である。そして、世の中を変えることができるのは、我々若き青年であり、社会をより良くするために先進的で俯瞰的な目線を持ち、発展と成長の機会を、このまちに、これから待ち受ける同志に与え続けていこうではないか。あなたならできる。あなたとなら必ずできる。我々が起こす運動の先には必ず明るい未来が待っている。全ての方が笑顔で幸せ溢れるまちであるように。我々で創造していこう、「幸せ」の輪を。

 

「さあ、響かせよう、まちに、国に、世界に。社会を変えるのはいつの時代も我々JAYCEE なのだから。」