
土の時代から風の時代への変遷が物語るように、自由や個性、多様性が尊重され「自分らしく生きる」ことが許容される時代へとなりました。豊橋という地域に目を向けてみれば、自然が豊かで子育てには評価が高い地域ではある一方で、未来を創る担い手である子供たちは本当に自分らしく生きられているでしょうか。能力主義という判断基準に左右されず、子供たちがのびのびと成長するための環境を用意するのが大人の役目であり、学校や家庭という限定的なコミュニティだけでなく、皆で手を取り合い子供の生き方に寄り添うことこそが今求められているのではないでしょうか。子供たちが社会に出る前に、非日常のひとと触れ合い、非日常の体験をすることで社会という集団の中での自身の役割を見出し、今後逞しく育っていく礎になると考えます。
人づくりグループでは、子供の人間力向上と地域教育という観点から事業を展開してきます。まずは、子供たちを取り巻く環境においての課題を、足を使って徹底的に調査し、豊橋青年会議所だからこそ取り組める事業や運動を模索します。そして、責任世代としてひとやまちにどのような機会を提供するべきかを、過去の活動と向き合いながら議論していきます。さらに、子供たちの自尊心を高めるために、ひととのつながりと地の利を活かした体験の機会を提供します。また、事業が一過性のものにならないように、仕組みを構築し、地域教育として運動を展開していきます。
子供たちが集団の中で居場所を見つけ役割を全うする経験をすると、安心した環境から信頼した人間関係を構築できるようになり、どのような環境下でも自分らしく生きていく力を身に付けることができます。同時に、青年会議所がこのような運動を展開することで地域教育が進み、教育の受け皿として地域社会が確立されます。そして、自己や他人を能力で評価しない価値観が浸透し、すべての子供たちが「自分らしく生きられる」希望に満ちた未来になると確信します。
ひとづくりグループ副理事長 山村 成在